実際の住み替えに関して押さえておきたいポイントです。契約期間の途中で

新たな物件を探す場合 時期別にチェック しておきたい事柄があります。

〔4月〕

  この時期は入居のピークであり、条件の良い物件は全て契約されている

 はずですが 何らかの事情によりキャンセルが発生する場合もありますので

 タイミングが合えば 条件の良い部屋が見つかる可能性もあります。

  しかし、実際にはすでに 4月からの更新手続きを行っているはずですので

 仮に 条件の良い部屋が見つかったとしても 今更退去するとなれば更新

 費用が無駄になり しかも、家主さんとの間で大揉めする可能性もあります。

〔5〜10月頃〕

  この時期は 家主さんにとっては「来年の春まで空室を覚悟する」時期でも

 あります。つまり、どう言う事かと言えば この時期に入居してもらえるのは

 本当に感謝したい時期 なのです。

  これを借主側の立場から見れば 家主さんの足元を見て 入居条件を交渉

 出来る可能性がある時期 という事です。

  もちろん 物件によって、また 家主さんや管理会社の考え方によって 対応

 は千差万別ですので どれも同じとは言えませんが 基本的には交渉しやすい

 時期です。

  一方、この時期特有の注意事項 があります。

 例えば 1年契約の物件を10月から契約した場合、翌年の9月までが契約期限

 となりますので 翌々年の春まで住み続けたいと言うような時、半年だけの入居

 期間なのに 更新料を1年分支払わなければならない可能性があるという事です。

  したがって この時期に住まい探しをして契約する場合には 自分がいつまで

 住みたいのかをはっきりさせ、例えば「10月から契約して契約終了は翌々年の

 3月にしたい。そして、出来れば1年契約の礼金のままで1年6ヶ月契約として

 もらえませんか?(その方が家主さんにとっても 中途半端な時期に空室が発生

 せず、良いのでは…?)」と言う様な交渉を行うのです。

〔11月〜12月頃〕

  この時期は<5〜10月頃>と比較すると 家主さんの態度に変化が現れる

 時期です。 つまり、翌年春の空室がぼちぼち出だす時期であり 一方で 春から

 の入居の為の住まい探しも始まりますので それまでの時期と比較すると

 条件交渉に応じてくれる可能性が低くなる のです。

  ただし、いつから家賃が発生するのかについては 交渉で「4月からでOK!」と

 言う場合もありますので ダメもとで交渉してみる価値はあります。

  なお、住まい探しをする人にとっては 地域によって多少事情は異なりますが

 翌春の空室がまだ出揃わない時期ですので 限られた物件の中から 住まいを

 探さなければなりません。

〔1〜2月頃〕

  この時期は 私立大学などでは新入生の住まい探しと 在校生のそれが重なる

 時期であり 家主さんにとっても 最も書入れ時です。

  一方で 空室が出揃う時期でもあります。条件交渉は不可能と考えた方が良い

 でしょう。